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ブザンソンに衣替えという文字はない。 

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さっ、さむい。
またもやブザンソンに冬が訪れました。(冬というのは大げさですが)
昨日まであんなに暖かかったのに、なぜ・・・
今日はまた、セーターを取り出して着ています。
いつもこんなかんじで、8月のまっただ中でも、突然寒気が訪れて、みんなコートやセーターを着込むなんてこともある(らしい)。
らしいというのは、私は8月はたいていブザンソンにはいないから。
あっ、今外を見たら、ダッフルコートを着ているひと発見。写真を撮ろうとカメラを探していたら、とき既に遅し。もう、見えなくなってた。
だから、日本のように、6月と10月に衣替えなんてことはできなくて、常にセーターやコートを側に置いておかなければいけません。(季節感ないね。)

話は変わりますが、うちはフランスのたいていの日仏カップルがしているように、土足厳禁。
でも、靴を脱ぐことに慣れていないフランス人にお願いするのは結構つらい。すごくすてきな女の子が、ブーツを脱いだら分厚い赤い靴下をはいていたり、男の人なんかは、思いっきり靴下に穴が空いていたり。
だからあきらめて、もういいよ、なんてことも多々あり。
そういう私だって、結構、忘れ物がある時なんかは靴履いたまま、探しにいったりしちゃうけど。
それなのに不思議なのは、あまり足の裏が黒くならないこと。
マメにお掃除してるからかな、ってことは全然ありません。
やっぱり湿気がないせいなのでしょうか。

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右はファブリスのアフリカ製ワニ皮のスリッパ。
左は要らなくなった上着で作ったスリッパ。
写すほどのものでもないけど・・・

おばあちゃんの思い出。 

私たちは今,去年の夏に亡くなったファブリスのおばあちゃんの家に住んでいます。
もともと私たちは家具をあまり持っていなかったので、ここにある家具はほとんどおばあちゃんの物。

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こうやってみると、結構“デザイン”な物が多いでしょ。
右のいすはちょっとおしゃれなカフェにありそうな、型取りのプラスティックのいす。
右下のテーブルはまたまたドジなわたくしが、アイロン型をつけてしまいました。
あちゃぁ。でも、ファブリスのお母さんは笑って、「もっといっぱいつければ、わざとに見えるんじゃない?」だって。つけちゃおっかしら。

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アルジェリア南部の砂漠の中の小さな村からやって来たコーヒーセット。
ひとつひとつ手で作られていて、よく見ると少しずつ形も絵も違う。
お客さんが来た時に、これでコーヒーを出すのが楽しみ。
ちなみに下のお盆は直径60センチほどの大きな物。

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おばあちゃんはいつもこの家から徒歩10分のところにあるうちのお店まで、チョコレートやケーキ、クッキーなどを持って遊びに来てくれました。特にお寿司の日に私が準備しているのを見るのが好きで、水曜日の午後に寄っては、お店にちょこんと座っていました。

おばあちゃんはとても活動的な人で、旅行が大好き。
80歳の時には中国までシベリア鉄道で旅行をしたぐらい。
世界中のあちこちに行っては、みんなに写真を見せてくれました。
戦争中にはユダヤ人をかくまうような勇気のある人だったそう。
おじいちゃんとともに学校の教師をしていて、アルジェリアにも数年行っていました。
おじいちゃんが早くに亡くなったので寂しかったと思うけれど、家族にとても大切にされていたし(ファブリスも大のおばあちゃん子だった)、クロスワードパズルの会に参加したり、ボランティア活動をしたり、教会のコンサートに行ったり、と、いつも忙しそうにしていました。
お家に食事に招待してくれると、トマトの皮をむいてバラの形にして、カクテルグラスに入れたエビのサラダの上にのせたりする、とてもモダンなおばあちゃんでした。
あと、今思い出しても泣けてしまうのだけど、肺を患って最後の数ヶ月は病院に入っていたある晩のこと。
夜中に強い薬のせいで下痢になって床を汚してしまったけど、看護婦さんに迷惑をかけたくないからって、全部自分で床を掃除したそう。おばあちゃん、前の日も苦しくて眠れなくて体力も全然なくて、鼻から酸素吸入しないといけないくらいの状態だったのに。
それくらい、ある意味プライドの高い人だったのかもしれない。
亡くなったときは、絶対に私たち二人には顔を見せないでって何度も何度もファブリスのお母さんに頼んだそうです。
本当に最後まで毅然としたおばあちゃんでした。

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おばあちゃんが旅先で持ち帰ったいろんな国のお砂糖。

やっちゃったぁ。 

あーあ、またしてもドジをしてしまいました。

ザンザンでは『毎週水曜日はすしの日』。
昨日が休日のせいで今日はマグロを仕入れることができなかったし、
今日の夜、一次選挙に通った大統領候補のサルコジとセゴレンのテレビの対談があるし、春休みが終わったばかりだし、どーせ人が少ないだろうと読み、お寿司の量を半分に減らして用意。
ぜーんぜん読みは外れました。
すごい人で、お寿司を食べられない人が続出。
その代わりにタルティーヌを作って出したけど、心の準備ができてなくて(そんなもんいらないって)、なぁんかバタバタしちゃって、グラスを拭いている時にグッサリ手の平を切ってしまいました。
ファブが救急医を呼んでくれて、手を縫うことに。
お店で縫うとお客さんには見ててあまり気持ちのいいもんじゃないからと、私だけ家に帰って手術をしてもらいました。
まっ、手術と言ってもそんな大したことはなく、2針ぬっただけで絆創膏を貼っておしまいでしたけど。おほほ。
お医者さんにも「そんなに深くないじゃない」とまるで私が大げさだったかのように言われてしまった。はずかしー。
これから当分仕事をお休みしなくちゃいけないかと思ったのに、残念だわ。

今日、お寿司を食べに来てくれたのに食べられなかった人、
本当に申し訳ありませんでした。
それにしてもブザンソンの人は、政治より寿司の方が大事なのかい?
(ありがたいことですが。)

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かの有名なフレッド ネイダルト氏デザインのお寿司の広告。
こうやってコルクをつけて、各テーブルに立ててあります。
http://www.fleurblog.com/ で彼のイラストが見られます。)

やっぱ、田舎っていいな。 

今日はメーデー。
ブザンソンは休日になると、ほとんどのお店は閉まってしまうし、とにかくやることがない。
そんな時は、車を走らせること20分、その名もシャンパーニュ-シュール-ルー(ここには残念ながらシャンパーニュありません)。

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ルー川のほとりでピクニックするのが、私たちのお天気のいい休日の過ごし方です。
もっと暑くなると、ここはビーチかと間違えるほどの人で、みんな日光浴したり、川で泳いだりしています。
でも今日は、まだ水は冷たくて、さすがのファブリスも足を入れただけで逃げてきました。

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ピクニックやマルシェに行く時に欠かせないお気に入りのカゴ。
今日も、朝、マルシェで買った骨付きハムやチーズ、パン、野菜にフルーツをこのカゴに入れてお出かけ。
でも実は、出発直前にファブリスが車で轢いてしまって、裏がぼろぼろになってしまったの。シクシク。ごめんね、カゴさん。

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あっちを見れば川。こっちを見れば馬や牛。
ほんとーにのどかなところ。
ただ、でっかい糞がいたるところに落ちているので、油断は禁物。

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寝転びながらファブリスをパチリ。
このあと私は一時間ほど昼寝をし、友達に借りた『寿司問答 江戸前の真髄』という本を生唾を飲みながら読んでいました。おすし食べたーい!

その後はいつものコースで、ブザンソンに帰る途中のカンジェという小さな街にあるビストロのテラスで、ビールを。
5月の終わりからは、季節料理の小さな川魚の唐揚げが出始めます。
楽しみ!ビールと合って、おいしいんだな、これが。

うちの朝ごはん。 

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トーストしたパンにバターとジャムをぬって食べる“タルティーヌ”と、日本茶、
そしてフルーツ。
日本の朝食と比べると、かなり手抜きで栄養のバランスが悪いけれど、
結構フランスの一般的な朝食なのです。(日本茶は抜きとしてね。)
共働きがとても多いので、簡単に支度してささっと食べられるからかな。
でもね、実はうちの朝食は、こう見えて愛情あふれているのですよ。
まず、ジャム。一つはファブリス(夫)のお母さん手作りのグロゼイユのジャム、
もう一つは彼の妹手作りのマーマレイドジャム。(フランスではいつも2、3個
ジャムの瓶を開けておいて、毎日選んで食べるのが好きみたい・・・日本のお漬け物や梅干しみたいなものかな。)
そして、バターは、チーズ工場をやっているファブリスのおじさんのものでしょう。
お茶はうちの父が作っているもの。(いつもありがとう。新茶も楽しみにしてますよーっ。)
パンは私の手作りで、と言いたいところではありますが、違いました。実はこのパン、金曜日のマルシェの、いつも行列のできるパン屋さんで買っていて、小麦やエポートル(古種の小麦)、麻の実などの入ったいろんな種類のパンがあり、もちろん天然酵母で、小麦なども全部自分たちで無農薬、有機栽培で作っています。
しかも、それなのに安い、そして長くもつ、涙が出るほどありがたいパンなのです。
でも、ってことは、私一人が楽をしている(ファブリスも)ってことだったのね。
皆さんに感謝。

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すっと変わらない素朴なパッケージ。